島根県西部を流れる高津川は、島根県吉賀町を水源とし、津和野町・益田市を経由して日本海へと注ぐ一級河川です。また高津川の流域は、室町時代から続く歌舞伎の源流「神楽の舞」伝承の地で、高津川の流れと共に、日本の習慣や伝統が豊かに残りが受け継がれている地域になります。
高津川の特筆すべき点として、本支流を含めてダムが一切無い貴重な川で、過去に、清流日本一に何度も選ばれております。沢から流れる水が、ダムによって止められることなく、動きのある鮮度の高い水が、良質の苔を生みます。その恵まれた環境の元で日本海から遡上してきた天然鮎が育ちます。放流鮎の種苗は、高津川産の鮎を中間育成施設で育成し、4月に80万尾以上(2022年実績)を放流しています。圧倒的な地場産鮎と、日本海からの遡上鮎と合わせて、中国地方屈指の鮎釣り場となっています。
また、この日本一の清流で育つ鮎は味も格別で、良質の苔を食べて育った高津川の鮎は、香り高くたいへん美味しいと人気があります。高津川漁協では加工品の販売にも力を入れており、漁協ホームページから天然鮎をはじめ、モクズガニ・ウナギ・アユ加工品を購入することが出来ます。
高津川漁協では、魚種ごとに、その固体に適した場所に放流することを重点に、漁場管理、環境改善を行っています。また、天然鮎の自然再生のため、組合員と協力者が一緒になり、産卵場の造成と河床のならしを行っています。
高津川では、鮎の繁殖を目的に産卵親魚を保護するため、全川全面禁漁期間を毎年設定しています。高津川の鮎を守っていくための取り組みなので、釣り人の皆様のご協力、ご理解をお願いいたします。全川全面禁漁期間については、高津川漁協のホームページでお知らせしています。
高津川漁協ホームページ
更新日:2024年12月13日