奈半利川淡水漁業協同組合は高知県安芸郡を流れる二級河川、奈半利川を管轄する漁業協同組合です。奈半利川は高知県の東部に位置する馬路村魚梁瀬(うまじむらやなせ)の甚吉森(じんきちもり)や千本山を中心とする山系に源を発し、土佐湾に注ぐまで約60キロメートルを流れます。その流域は年間降水量3000ミリにも及ぶ日本屈指の多雨地帯として知られており、その豊富な雨と温暖な気候が日本三大美林の一つである魚簗瀬杉を育んでいます。その独特の地形から川は急流のまま一気に海へ注ぎ、河口近くまで大石の点在する早瀬が特徴的です。その豊富な水量と急流という地形から、ダム開発が進められました。短い間隔で3つの発電用ダムが設置されていますが、それでも水質は比較的良く、豊富な水量と杉林の賜物といえます。ダム開発によってアユなどの水産資源も減少し、一時期は釣り人の減少も危ぶまれましたが、漁協の積極的な放流によって再び釣り人の注目を集めています。
アユは6月頭から楽しむことができます。解禁日には100人近い人が訪れ、多くの竿が並ぶ光景は圧巻です。しかし、釣果にはばらつきがあるようでポイントをじっくり見極める必要がありそうです。解禁日から20センチ近い大きなサイズを釣ることもできます。
主なポイントとして下流に行きすぎるのはおすすめできず、田野ぜきよりも上流が釣りのメインポイントになってきます。
通常9月中旬ごろまでが釣りの期限となっていますが、例年様子を見つつ10月中旬まで延長されています。漁協からの情報をチェックするようにしましょう。
また、3月頭からはアマゴ釣りもひと足先に楽しむことができます。
奈半利川淡水漁業協同組合HP
更新日:2024年10月17日