河川の特徴
和歌山県を代表する名流、日高(ひだか)川は、紀州の最高峰である護摩壇山(ごまだんざん)を源流としています。
川は大きく蛇行しながら椿山ダムを経て、小又川、丹生ノ川、寒川(そうがわ)、初湯川(うぶゆがわ)といった支流の水を集め、最終的に御坊市で太平洋へと流れ込みます。
全長約120kmにおよぶこの川は、二級河川としては日本一の長さを誇り、四季折々の美しい景観と豊かな生態系が訪れる人々を魅了しています。
日高川漁協の管轄エリアでは、アユ、アマゴ、コイ、ウナギ、モクズガニが釣れますが、中でもアユの漁獲量は全体の九割を占めており、「アユの川」と呼ばれるのも納得です。
日高川は、河口から約60㎞地点に設置された椿山ダムによって上流と下流に分かれていおり、稚魚の遡上や親魚の降下ができないため、漁場としてダム上流と下流に分かれています。上流部では、海産系人工種苗と天然遡上アユの放流が行われており、5月1日から10月中旬まで続く、他の河川では見られない長い漁期が大きな特徴です。
一方で、下流部はほぼ全てが天然遡上アユの生息域となっており、特に8月下旬からは尺アユを狙って多くの釣り人が訪れます。
アマゴは主にダム上流部で釣りを楽しむことができます。源流部には天然アマゴが生息しており、澄んだ流れの中で美しい魚影を追う楽しさがあります。本流では、稚魚放流によって育ったアマゴが釣れるほか、一部のエリアでは成魚放流も行われているため、初心者でも大型の引きの強いアマゴ釣りを堪能することが可能です。
日高川漁協では、近畿圏では、最大規模を誇る種苗生産施設を運営しており、アユやアマゴの放流種苗を自前で確保しています。これにより、質の高い魚を安定的に放流できる体制が整っています。例年、上流部を中心にアユを約150万尾、アマゴの稚魚を約20万尾放流しており、さらに秋には産卵場に抱卵親魚を放流することで、遡上アユの増殖も積極的に図られています。
日高川は温暖な気候を活かし、アユ釣りの解禁日が日本一早い5月1日に設定されてこれにより、全国の釣り愛好者がいち早くアユ釣りを楽しむことができる川として知られており、北海道や九州などの遠方からも多くの釣り人が訪れる人気スポットとなっています。秋が深まる頃まで長期間にわたりアユ釣りが楽しめる点も、日高川ならではの魅力です。
更新日:2025年2月28日
漁協情報
日高川漁業協同組合
日高郡日高川町松瀬
310
TEL.0738-52-0950
FAX.0738-52-0229
管 区
日高川及び支流
魚 種
アユ・アマゴ・コイ・ウナギ
漁 期
アユ(早期解禁):
5月1日から12月31日
アユ(一般解禁):
5月20日から12月31日
アマゴ:
3月1日から9月30日
コイ・ウナギ:
3月1日から12月31日
漁 法
友釣・手釣・竿釣
遊漁券
年券 アユ 早期・・・¥15,730
年券 アユ 一般・・・¥12,100
日券 アユ・・・¥3,630
年券 アマゴ ・・・¥6,050
日券 アマゴ・・・¥2,420
年券 コイ・・・¥1,210
年券 ウナギ・・・¥3,630