九頭竜川本流山女魚 礼賛

2017/06/09

report:大嶋 信慈/EGOIST

広い川幅、水量、そしてそれに伴う強い水勢をものともしないヤマメ、アマゴ、イワナなどの大物が生息する可能性があるのが『本流』と称される流域です。ここでいう『本流』とは、一般論的な本流とその支流という区分けを指すのではなく、渓流用の道具では攻略が心もとなく感じる、写真のような大場所を意味するのだという前提で読み進めていただければと思います。

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福井県を代表する大河たる九頭竜川中流域にもそういった大場所が何箇所もあります。そこには本流ならではの大型のヤマメたちが棲んでおり、私は彼らを敬意を以て『九頭竜スーパーヤマメ』と呼んでいます。

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本流での釣りは、渓流ではそう簡単に出会えないような尺(30cm)クラス、そしてそれを優に超える大型をも期待できるのが最大の魅力であり、俄かには信じ難いでしょうけれど、九頭竜川において、中にはサクラマスと見紛うばかりの巨躯を誇る超大型のヤマメの可能性すらあるのです。

しかし、ただでさえ出逢うのが難しい大型のヤマメを手にするには、事前にそれ相応の道具や心の準備を整えるのはもちろん、季節感やその時々の状況を見極める感覚的な部分も非常に肝要であると言えます。

本流に行きさえすれば、誰しも簡単に大型魚に出逢えるわけではないというのが本流釣りと言えるのですが、とはいえ、もしも貴方が本流初心者であったにせよ、たとえ偶然にしろ適切な流れにルアーを通すことが叶えば、夢のような大型との邂逅の可能性は十二分にあるのも事実なのです。

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4月中盤以降、5月中にかけて、嘘のように大型ヤマメが反応を見せるタイミングが九頭竜川の本流域のクセのようにしてあります。それはいろんな条件が揃ってのことのようですが、どの条件がどう重なれば良いのかという明確なものははっきりしません。そして、その奇跡的タイミングは長く続くことはなく数日程度のことがほとんどなのです。しかし、エキスパートたちはそのタイミングを肌で感じ、それぞれが感じた「もしかして…」を確かめようと本流を目指して結果を出しているものなんです。伸るか反るかの大博打が本流釣りかも知れません。だから、もちろん貴方にもチャンスはあるはずなんです。

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釣れないのが当たり前。でも行かなきゃ釣れないのも間違いありません。しかし、釣果が出ないことを恐れず挑んだ者にだけ九頭竜川の女神は微笑んでくれるのもまた真実です。

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