渓流ルアーフィシングスクールのススメ〜竹田川(福井県)〜

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開催場所となった九頭竜川水系竹田川は、石川と福井県境にある通称みつまた山(1063m)に源を発し、福井県随一であり北陸の銘川とも称される大河である九頭竜川の河口直前で合流しつつ日本海にそそぐ、延長41.9km、流域面積208.6㎢を有する一級河川です。
その竹田川を管轄する竹田川漁業協同組合の主催する『渓流ルアーフィッシングスクール』(以下スクール)は、地元在住のプロルアービルダーEGOISTの大嶋氏を講師に迎え毎年行われており、毎回、地元のみならず関西、中京、時には関東方面からも参加者が訪れる人気のコンテンツとなっています。
また、竹田川に通って約30年、渓流歴だけでも40余年のキャリアを持つ講師の経験と知見を惜しみなく享受できるというのも、竹田川スクールの大きな魅力です。
スクールの流れ
本年度のスクールは去る6月2日、龍ヶ鼻ダム湖より上流域に2024年度より設定されたキャッチ&リリース区(以下CR)を利用して催行されました。

当日朝8時、受付場所に伺うと、集合時間にはまだ早い時間にもかかわらず、どなたもこだわりの道具を携え、熱意にあふれた表情で既に集まっていました。

組合員、講師の挨拶の後、全員でCRに移動。
一般的には座学が最初ですが、今回のスクールは先に実釣から始まりました。実際に釣りをしながら、参加者それぞれの質問に講師が答えるという実戦的なレクチャーが行われ、その後、下山して食事を兼ねた濃密な座学が行われるスタイルでした。


キャスティング(ルアーを狙ったピンポイントに投げ入れること)や様々なルアーの操作法、所作の練習方法やコツ、渓流釣りにおいて気をつけること、知っておくべきことなど、多岐にわたる情報が講師よりもたらされ、参加者からは感嘆や納得の声が上がりました。
また、実釣中に土砂降りに見舞われた際も、雨除けになる場所に移動しながら、急な降雨による鉄砲水への対処法や良型のヤマメを釣り上げた際の撮影方法など、その場に応じたレクチャーが行われました。これこそがフィールドワーク型スクールの醍醐味であり、学ぶことが非常に多いと感じました。


終了挨拶後も参加者の熱気は冷めやらず、講師の大嶋さんもその意気を感じ、イベント終了後も参加者とともに再び竹田川に入り、流れの読み方など現場ならではのレクチャーが陽が落ちるまで続けられました。
最後に
このようなスクールは各地で開催されており、ほとんどは有償です。しかし、どのスクールでも参加者からは「受講して本当に良かった」という声が聞こえます。講師は多くの場合、各方面で活躍するプロフェッショナルです。彼らからのフィードバックは、特に週末アングラーにとって貴重な体験となり、プライスレスな経験となります。初心者も経験者も、今後のフィッシングライフをより充実させるためには、こういったスクールへの参加が一つの選択肢であり、ステップアップの大いなるきっかけになると思います。

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