卵にジュースをかける!?あまり知られてないカワヤツメ(ヤツメウナギ)人工受精の瞬間

2020/04/28

カワヤツメの人工授精

※記事の一部画像にはカワヤツメの血が出てきます。苦手な方は申し訳ございませんが、お戻りください。

4/22日、桜も満開の頃、石川県輪島市町野川漁協で、今や希少になってしまったカワヤツメの人口受精をされるという事で、取材に伺いました。

現在、カワヤツメは全国的に個体数を減らしており、場所によっては絶滅が危ぶまれています。

ヤツメウナギ科・カワヤツメは食用にされ、蒲焼きや刺身等ウナギとは違った食感・味で人気があります。

ウナギとつきますが、ヤツメウナギは円口類というアゴがない生物で、ウナギとはまったくの別種だそうです。

大きさは成体で約50cmほどになり、川で産卵し数年間川で暮らした後海へ行き、産卵の為川へ遡上し、適度な大きさの石や流れを見つけると、オスが口で石を懸命に動かし集め、巣を作ります。

そして、メス単体では産卵できない事からオスがまとわりつき産卵と放精を行うそうです。

石川県輪島市にある町野川でも、昔はカワヤツメが大群で遡上してきたそうですが、近年はかなり数を減らしているそうで、かつては豊かであった川の復活を町野川漁協さんでは目指しています。

今回、川の再生の一環として、石川県立大学協力の元、町野川漁協にて人工受精が行われました。

↑↑コチラが!町野川産カワヤツメです。

ウナギに似ているのかと思いきや、実際は意外と似てません。

口は怖いですが、観察しているとつぶらな瞳がチャーミングで口もあわせてひょうきんな顔が可愛く思えてきます!

きっと、魚好きならわかってもらえる….はず!?

※こちらは、メスでお腹が卵でパンパンです。

そして いよいよ受精です。

麻酔が入った容器の中に入れ、麻酔で動きが鈍くなったヤツメを……

ドキドキしながら見守ります。

やさしく絞り、卵を出します。

卵がいっぱい出てきます!

そして、急いで水槽へ戻します。

卵が出てお腹がほっそりとしたヤツメ。こころなしか一安心!?に見えます。

こちらが卵です。

ここに精子をかけ、受精し….. 

人工授精 動画

その後 カワヤツメの大好物であるパイナップルジュースを卵へかけてあげます…!!!

すいません、正直大好物かどうかは不明ですが、パイナップルジュースはかけます!!

決してふざけている訳ではありません。

パイナップルジュースの成分に、くっついている卵と卵を分離する働きがあることから使われているそうです。

薬品を使えば済むらしいですが、なるべく自然由来の成分を使いたいということは素晴らしい取り組みですね。

そして、沢の綺麗な水を入れて10日ほど経つと孵化し、その後しばらく成長してから町野川へ放流するそうです。

全国的にウナギの絶滅は毎年聞きますが、カワヤツメはあまり話題にならないような気がします。

ぜひぜひ多くの皆さんにカワヤツメのことや町野川漁協の取り組み知って頂き、全国的に保護・増殖の動きが出てくれたら…と願います。

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