2020渓流トラウトルアーフィッシングシーン回顧録-破:夏の巻-

2020/11/11

2020渓流トラウトルアーフィッシングシーン回顧録-破:夏の巻-

今年の夏を振り返って

結論から言うと、今夏シーズンの釣りはとても厳しいものでした、と言わざるを得ません。

もちろん、標高の高いフィールドでは比較的好調を維持していたところもありましたが、私が好んで通うフィールドは標高的にかなり低いところを水源とするところが多く、概ね梅雨入りごろあたりには渇水期をむかえ、梅雨が明けるころともなると、気温上昇に伴い一気に高水温化が進み溶存酸素量(水中に溶けている酸素)量も低下の一途となります。冷水性で活動に際し酸素消費量の多い生き物である渓魚たちにとっては、まさに過酷というほかない状況が9月に入るころあたりまで続くのです。

河川によって、最近は日中の水温が25℃以上にもなるところもあります。数年前までは高くても22-24℃がマックスな感じでしたが、ここ数年でなぜかそのような高水温になるところも少なくなくなってきているというのが実情です。

聞くところによると、養殖業者さん曰く、養殖場におけるヤマメは18℃を超えるあたりから摂餌量が一気に下降傾向を見せ、20℃を超えると死んでしまうものも出始めるそうです。(もちろん飼育環境にもよるのでしょうけれど…)

となれば必然的に曝気(ばっき:水に空気が晒されていること≒渓流では白く泡立っているところがその状態にあたります)された部分および区間が、我々アングラーが狙うべき主たるところとなります。流水環境下では、結構な高水温下でも渓魚たちはなんとか行動できるようですから。

特に今年の暑さは酷かった…これは皆さんのご同意をいただけるところではないでしょうか。

お盆も近づいたある日、とある渓流で27℃という水温計の表示を見た時は、そこに棲息する魚たちのことが本当に心配になりました。実際に釣りをしてみても渓魚たちからの魚信(あたり)は皆無。たまに反応があっても、渓魚に比べれば高水温を好むウグイやオイカワなどの鯉科ばかり。とはいえ、その鯉科の彼らですら、とても狭い範囲でしかルアーを襲えていない…そんな印象の釣れ方だったのです。

夏場はどうしてもそういう状況での釣りを強いられるものですが、それでも流量や流速、水色、水深等々、諸条件に合わせて丁寧に丁寧にルアーを流せば応えてくれる渓魚もいるものです。

時には時間帯や降雨などにより一時的とはいえ状況が好転することもあります。そんなタイミングで釣りができれば、思いがけない良型との出会いも期待できます。

夏場の難しさをあらためて思い知らされた今シーズンでしたけれど、だからこそ自身の釣りを深めることにも適うと前向きに臨むことが肝要と感じました。そうすることが、自分にとってさらなる釣りの楽しみ方の幅を広げ、深化を図ることに通じるのではないかと思えるゆえ・・・

to be continued・・・

次回

2020渓流トラウトルアーフィッシングシーン回顧録-急:秋の巻-

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2020トラウトルアーフィッシングシーン回顧録-序:春の巻-

ライター紹介

EGOIST 大嶋 信慈
・ハンドメイドプラグやウッドケースなどの周辺商材を製作販売。
・EGOISTic River Guide & School(RGS)
EGOISTホームページhttp://egoistlures.com/

フィッシュパスは川を囲んで、釣り人漁協地域社会を結び、豊かさと賑わいを提供します。

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