渡良瀬川水系魚ふれあい振興会2023

ドローン映像

団体の取り組み

WFFA＝渡良瀬川水系魚ふれあい振興会（群馬県桐生市・みどり市）は、内水面生態系の維持・保全・改善のための活動を行っています。WFFAの主な取り組みとして、生物や河川環境に関心を持ってもらうため「体験交流型のカルチャースクール」を開催しており、今回で20回目となりました。

WFFAの詳細：https://hitoumi.jp/torikumi/wp/jisseki/1764

朝のイベント準備

スタッフ集合は、AM7時。会場は、草木ダム上の「黒坂石バンガローテント村」。毎年朝の準備の時には、ビッシリ霜が降りていたり、ほのかに雪が舞っていたりしましたが、今年はとても暖かい！そのおかげか、身体がよく動きます。両毛漁協を出発してきた荷物パンパンのトラックからテキパキと運び出し、手慣れた様子のスタッフが持ち場の準備を始めていきます。

イベント開会式

WFFAにて主体的に活動している両毛漁協の中島組合長が進行役となって進みます。振興会の組織運営に携わる方々のご挨拶があり、毎度ながらフィッシュパスも。遊漁券のお話をさせていただきました。

開会式のあとは、貸出用ウェーダーを履き、テント村の下にある黒坂石川へ。子どもたちは安全のためフローティングベストを着用しています。

川での活動

河川清掃からスタートです。上流から下流まで手分けして見回ると、ゴミ袋3枚分が集まりました。河原に刺さっていた金属片を除けば、パックの容器や袋などのプラスチック製品が多かったように感じました。昨年より収集したゴミが多かったのは、キャンプや川遊びに来られた方が、置いていってしまったんでしょうか。参加者の皆さんには、川にゴミを置いていっちゃいけないということを理解してもらえました。

水の中には

川の歩き方についてレクチャーを受けたあと、水生昆虫を探しに川を探索。川の中には様々な水生昆虫がいました。午後からの座学の場面で紹介していきます。

棲み処作り

続いて、さかなの隠れ処をつくるためにリターで棲み処作りをしていきます。川の栄養分となるリター（落葉や落枝など）を集め、みんなで川に設置していきます。最近増えているカワウ（鳥）などから身を隠せる場所にもなります。天然の木々を使うため、栄養が有るので水生昆虫などもあつまるそうです。さかなの隠れ家と栄養を用意してあげることで生存率を高めていきます。

リターができたところで放流です

リターを川に設置したあとに、みんなで魚たちの放流をしました。さかなに触れる際の諸注意や放流の際の水の流れなどの留意点などもキッチリ聴いて、放流にトライしていました。

水の中はこんな様子です。

※PCでご覧の方はマウスで視点移動できます。 スマホでご覧の方は本体を上下左右に振ることでまるで水中にいるかのような映像をお楽しみいただけます。

ご褒美タイム

お腹の空いたころ「わたらせ食堂」が、オープンです。みんなのために佐野ラーメンを用意してくれました。麺は手打ち麺でスープと絡んで美味しい。そして川魚の塩焼きとともに美味しくいただきました。写っていませんが、野菜餃子も美味かったです！

座って川のことを

昼食後は、バンガローの中で座学タイムになります。川を作る森のはたらきや川の中のことを資料や画像・映像を用いて紹介していました。また先程収集した水生昆虫もみんなで眺めながら、川のことをお勉強していきました。

さいごに

群馬県渡良瀬川水系のWFFAは両毛漁協を中心に、行政や企業、釣り人を交えて積極的な交流に取り組んでいます。地域の川を守る取り組みとして非常に成熟しています。

フィッシュパスはこれからも、ユニークで先進的な漁協の取り組みをご紹介していければと思います。ウチの川にも遊びにおいでよ、という漁協や釣り人の方がいらっしゃいましたら、フィッシュパスにお声掛けください。

両毛漁業協同組合

今回お邪魔したのは、群馬県の両毛漁協（群馬県桐生市菱町 5-1062-6）です。

積極的に川を守る取り組みを行っている漁協さんですので、気になる方は公式ホームページまたはフェイスブックをご覧ください。
両毛漁業協同組合公式ホームページ

おまけ

どちらがヤマメで、どちらがイワナでしょうか。

フィッシュパスは川を囲んで、釣り人と漁協と地域社会を結び、豊かさと賑わいを提供します。