アユルアーゲームスクール:竹田川(福井県)

2024/08/30

~はじめに~

近年、鮎釣りに新たな風が吹き込んでいます。それは、生きた鮎の代わりに専用のルアーをおとりとして使用する「アユイング」や「キャスティングアユ」とも呼ばれる釣法です。従来のノベ竿による釣り方に加え、専用ルアーをルアー竿とリールで操り、ある程度の距離を自在に探るという新しいスタイルが登場しています。

鮎釣りは、日本で最も親しまれている釣りの一つですが、専門的な道具の高額さや、生きた鮎を操る独特の技術が求められるため、初心者にとっては敷居が高く感じられることも少なくありません。

そんな中、注目を集めているのがアユルアーゲームです。他のルアーフィッシングの経験がある方であれば、手持ちの道具や装備を流用できる可能性が高く、専用ルアーと遊漁券を購入するだけで鮎釣りを始められる手軽さが魅力です。

ただし、使用する道具やスタイルの違いから、既存の友釣りとの摩擦が懸念される意見もあります。そのため、この新しいスタイルの釣りを許可している河川は、まだ全国的に少ないのが現状です。

とはいえ、2024年度には多くの釣具メーカーが専用品の発売に力を入れており、各地でスクールや講習会が開催されるなど、アユルアーゲームに対する注目度が非常に高まっているのは確かです。

~スクールレポート~

去る7月下旬、福井県で開催されたフィッシングポイント(福井県福井市)主催のアユルアーゲームスクールが、釣り人の要望に応える形で行われました。

開催場所は福井県九頭竜川水系の竹田川。2024年度から、竹田川漁業協同組合が全域でリール竿を用いたアユルアーゲームを許可しました。全国的にはまだ許可されていない河川が多い中、竹田川は先駆的な決断を下したことになります。

スクールは、経験豊富な講師が友釣りの基本を説明し、友釣り師とのトラブルを避けることがアユルアーゲームを末永く楽しむために最も重要だと強調して始まりました。

次に、鮎の生態や性格、必要な道具に関する説明が行われ、昼食後には実釣が行われました。

受講者が散らばって釣りを行い、講師がそれぞれを巡りながらディスカッションを進める形式で行われました。

受講者は石についた鮎の食み痕を見つけながら、鮎の生態について講師の話を興味深く聞いていました。

中には 20cm を超える鮎を掛けながらも取り込み損ねて悔しい思いをした⽅もおられましたが、この日は全体的に鮎の活性も今⼀つだった様子。
それでもスクールの終盤あたりには受講者らも釣法に慣れ、最後には「また⽵⽥川で釣りたい」という意見も聞かれるようにまで。

スクール終了時には、再び⽵⽥川の年券を購⼊する⽅も⾒受けられ、猛暑の中、アユルアーゲームスクールは盛況のうちに終了しました。

~最後に~

ルアーやリール竿による鮎釣りが許可されていない河川はまだ多くありますが、許認可を検討している漁協も少なくありません。今後、数少ない許認可河川でアユルアーゲームと友釣りが共存し、この新しいジャンルが広がりを見せることで、釣りの世界がさらに広がっていくことを期待しています。

NEW PARTNERSHIP
新提携

ご利用いただける河川が増えました!

PICK UP
ピックアップ

TOPへ
アプリをダウンロード
遊漁券を買う(漁協一覧へ)
FISH PASS アプリ

ダウンロードはこちらから

App Storeからダウンロード
Google Playで手に入れよう
Close
search star user home refresh tag chevron-left chevron-right exclamation-triangle calendar comment folder thumb-tack navicon angle-double-up angle-double-down angle-up angle-down quote-left googleplus facebook instagram twitter rss