竹田川釣行記  レポート:大嶋 信慈

2017/05/15
藤の花が咲く頃が、渓流釣りが一番楽しめる季節だと思うのです。
魚にとっても釣り人にとっても良い季節だと…
私は数十年かけて竹田川を地図を片手に釣り歩いてきました。
徒歩でしか行けない範囲を除いた全てといって良いほどの区間で釣りをしてきたけれど、藤の花の咲く時期にこそ釣りをしたい区間が私にはあるんです。
2017年5月半ば。好天かつ平水のタイミングを見計らって、その区間に今季初めての入渓を果たしてきました。
川上地区を抜けて少し上流方向に移動したあたりから入渓する、行程約1.3kmほどのロングコースです。
今回は15時前ころに入渓したんですけれど、最後の方はろくに打ちもせずすっ飛ばさないと日が暮れて慌てる羽目になるから要注意なほどの長丁場なんですよ。
入渓点で、お約束の如く数尾のウグイやカワムツと戯れてから水温を計ってみれば15℃を少し超えていました。
水色は良好だったが水温はやや高めといったところ。15℃を超え水量も安定して時間が経っているのは、そこかしこの浅場にトロロ藻(アオミドロやカワシオグサの類)が繁茂し始めているところからもうかがえるといった状況でした。
この状況だと鯉科の魚の活性はピークであろうし、トラウトたちは酸素と陰を求め得る位置に定位しているであろうことは想像に易く、つまり、ヤマメがターゲットとなるこのエリアのこの時期ならば、狙うは流れがしっかり通っているスポットという判断ができます。
流心脇などもそうだし、落ち込みや肩等の泡立ったあたりも好スポットと考えて良いと思いますが、釣果を期待するならば、それら好スポットにルアーを「投げ込む」のではなく「通す、通過させる」という意識をもって行う方が得策であり、また、ルアーを流すレンジ(深さ)、レーン(コース、筋)についても、実際は考えているよりもシビアなことが多いものですから注意が必要です。本当にタフな時はレンジやレーンが数cmズレただけで反応すらしてこないことは良くあることなんです。
渓流ルアーフィッシングにおいて、キャスティング・アキュラシー(投てき精度)は最重要項目であり、次いでレンジやレーンなどのルアー・コントロールもとても重要であるということを常に忘れないことが、渓流でヤマメやイワナなどのトラウトたちとの出逢いを楽しむためには不可欠だと私は確信しています。
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果たして今回、様々な状況判断とTPOに合わせたルアーやメソッド(釣法)の選択が奏功したのか、4時間ほどでかなりの数の6-7寸のアベレージサイズと出逢うことが叶いました。
それに、ルアーに追いつき切らない当歳魚と思しき小型も数多く確認できたのは、竹田川の豊かな生産力を窺えたことで重畳であり微笑ましく感じました。

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最後になりますが、願わくば彼らの命が人の手によって断ち切られることなく長らえ、連綿たる輪廻転生のサイクルが綴られんことを切に願うのみであります。
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【TACKLE DATA】
ROD:5.3ft グラスファイバー製スピニングロッド
REEL:S社スピニングリール2000番
LINE:PE0.8号
LEADER:フロロカーボン1.2号(5LB)
LURE:4-5cmバルサミノー各種、スピナー(2.1-3.5g)各種
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【Angling & Report】
大嶋 信慈(EGOIST)

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