新型ドローン登場!

2019/09/25

新しいドローンがやってきた!

フィッシュパスマガジンをご覧の皆さんにはおなじみの河川ドローン空撮映像。

その空撮を担うドローンが新しくなりました。

「DJI MAVIC 2 ZOOM」です。

 

以前の機種より解像度やセンサーサイズは変わりませんが、2倍のズーム(35mm判換算:24-48 mm)が可能になったほか、フライト時間が20分から25分へ伸びてずっと使いやすくなりました。

また、送信機とドローンの接続も安定感が増した印象です。

更に、360°パノラマ写真撮影も可能になりました。これからもさらに良い写真、動画を掲載しますので楽しみにしてください。

耳河川漁協事務所前ドローンで撮影したパノラマ写真(静止画)を10秒の動画としています。停止して御覧ください。スマホはYou Tubeアプリで再生してください→https://youtu.be/a9p7co1_yBo

 

操縦の実際

これまでドローンの空撮映像は何度もご紹介してきましたが、その撮影の現場についてはお伝えしてきませんでした。この機会に少しご紹介したいと思います。

実際に撮影するときは河川を管轄する漁協さんの協力を頂いています。お客さんに観てほしい釣り場のポイントを教えていただいたりしてその川固有の特徴や安全に関わる箇所を撮影します。

撮影に同行していただいた漁協さんもドローンには興味津々で、どうやって撮影するのか、動力は何?どれくらい飛んでいられるの?通信はどこまで届くの?などたくさんの質問をいただきます。ここではそんな質問と答えを紹介します。

 

Q1 どうやって撮影・操縦するの?


A1 ゲーム機のコントローラーのような送信機とスマホをつないで目視とスマホ画面でのFPV(First Person View=一人称視点)を確認しながら送信機の左右2つの十字キーやボタン、ダイヤルなどを駆使して操縦、撮影します。GPSをはじめ各種センサーによる自動協調制御で空中で静止するためアナログ的な微調整を必要とせず安定した飛行操縦が出来ます。しかし、自動車と同様の前後左右の操作に加え上昇下降、左右回転、カメラジンバル操作と複雑な操作を同時に行う必要があるため本格的な空撮を行う前に練習が必要です。初心者は誤操作でドローンが人に当たると重傷になりかねないのでプロペラガードを付けて見通しの良い空き地や全国各地にあるドローンフィールド(ドローン専用飛行場)で基本操作の練習をします。また 、万一に備え保険にも加入しておきます。

 

 

送信機のモード(左右スティックの機能設定)は切替可能です。従来日本での主流はモード1ですが、図では世界標準のモード2で説明しています。撮影内容によってモードを切り替えたり、2台の送信機(2人の操縦者)を使って機体操縦とカメラ操縦を分担するなどの方法も可能です。またアプリの機能によって手動では難しい定常円旋回や対象の被写体を自動で追尾することも出来ます。機体には前後上下左右に備わっているセンサーによる自動衝突防止停止及び回避機能があります。

 

 

Q2 動力は何?どれくらい飛ぶの?通信はどこまで届くの?


A2 リチウムイオンバッテリーによる電動モーター駆動です。最大速度は72km/h(100mを5秒)。航続時間は約25分。通信は1km以上届きます。それ以上遠くなると映像のザラつき、通信の遅延、途切れ、切断などが起こりやすくなります。(公称5kmは障害や電波干渉が無い場合)

エネルギー密度で比較するとリチウムイオンバッテリーよりガソリンのほうがずっと高いですが、プロペラの回転までのエネルギー変換効率が低くシステムが大型化(給排気、原動機、燃料タンク、ギアボックス、遮熱等)して重量がかさむため電動システムが空撮ドローンには最適です。

 

Q3 飛ばすのに免許はいるの?


A3 免許や資格は入りません。しかし人口密集地(DID)や150m以上の空域などの制限区域で飛ばすのには国交省に申請し、許可を受けます。またその際に10時間以上のフライト経験が必要の目安とされています。また今後はドローンの増加に伴って増えている事故の防止などの観点から資格制度や管制システムが順次進むものとみられます。

詳しくは国交省の無人航空機のページ

 

Q4 ドローンを見失ったらどうなる?


A4 フェールセーフ機能により電波が途切れたり、バッテリー残量が残り少なくなると自動でホーム(離陸位置)に帰還するRTH(Return to Homeリターン トゥ ホーム)機能があります。しかし、自動操縦では帰還中に障害物があると避けられずに衝突してしまう恐れがあります 。過信せずあくまで最終手段としておき、バッテリー残量と距離を観て余裕を持って手動での帰還をします。

 

ゆく河の流れは絶えずして・・・

釣り人の皆さんは今の川の様子と去年の川の様子が全く変わってしまったという経験をお持ちだと思います。
最新の川の様子をドローンで撮影する意義はここにあります。変化し続ける石の配置、苔の喰み痕、瀬や中洲の位置。ドローンで撮影した映像を観て、釣り場に出かける前に戦略を立てるのも楽しいですよ。
漁協さんでは、河川工事から雑草の除去などたくさんの釣り人を呼び込むために釣り場の整備をしています。そんな成果も観てみるとまた違った形で川を楽しむことができるのではないでしょうか。

 

ドローンこれから

今回は空撮用ドローンの特集でしたが、その他の分野でも多く使われるようになっています。建設ではi-Construction(アイ・コンストラクション)の一環で工事の進捗を撮影したり、オルソ写真から3Dモデル撮影のほか、測量も行われています。農業ではこれまでのエンジンヘリコプターに代わってドローンによる自動飛行農薬散布が行われるようになってきました。物流はまだ実証実験の段階ですが2020年代には実用化が進むのではないでしょうか。またその際には町中に比べ比較的障害物(人や自動車、建物、電柱や電線等)が少ないことから川の上がハイウェイのような航路になると見られています。

 

i-Construction(アイ・コンストラクション)ってなに?ドローンの活用や導入方法について解説!

川の上を物流ドローンの幹線航路に! 2020年に運用開始

 

他方、ドローンの性能が向上して普及も進む一方事故も増えており、度々法律が改正されています。今月、令和元年9月18日にも新たな法律が施行されます。フィッシュパスは安全第一でドローン撮影を行い、読者の皆様にどんどん新しい空撮映像をお届けします。ご期待ください!

 

DJI Mavic 2 Zoomの性能及び価格

機体
離陸重量:905 g
サイズ たたんだ状態:214×91×84 mm (L×W×H)
たたんでいない状態:322×242×84 mm (L×W×H)
対角寸法 :354 mm
最大上昇速度:5 m/s (Sモード) 4 m/s (Pモード)
最大下降速度:3 m/s (Sモード) 3 m/s (Pモード)
最大飛行速度(海抜に近接、無風):72 km/h (Sモード)
運用限界高度 (海抜):6000 m
最大飛行時間(無風):31分 (25 km/hの一定速度で飛行時)
最大ホバリング時間(無風):29分
最大飛行距離 (無風):18 km (50 km/hの一定速度で飛行時)
最大風圧抵抗:29~38 km/h
最大傾斜角:35°(Sモード、送信機あり)25°(Pモード)
最大角速度:200°/s
動作環境温度:-10℃~40℃

カメラ
センサー 1/2.3インチCMOS
有効画素数:12MP
レンズ FOV:約83° (24 mm)、約48° (48 mm)
35mm判換算:24-48 mm
絞り:F2.8 (24 mm) – F3.8(48 mm)
撮影範囲:0.5 m~∞
ISO感度 動画:
100~3200
写真:100~1600 (オート)100~3200 (マニュアル)
シャッター速度 電子シャッター:8~1/8000秒
静止画サイズ:4000 × 3000
静止画モード:
シングルショット
バーストショット:3/5/7枚
オート露出ブラケット (AEB): 3/5枚 (0.7EVステップ)
インターバル (JPEG : 2/3/5/7/10/15/20/30/60秒RAW : 5/7/10/15/20/30/60秒)
動画解像:
4K: 3840×2160 24/25/30p
2.7K: 2688×1512 24/25/30/48/50/60p
FHD: 1920×1080 24/25/30/48/50/60/120p
最大ビデオビットレート 100 Mbps
カラーモード D-Cinelike
対応ファイルシステム FAT 32(32 GB以下)exFAT(32 GB超)
写真フォーマット JPEG / DNG (RAW)
動画フォーマット MP4 / MOV (MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265)

価格(公式オンラインストア税込価格2019’8/28調査)
本体(送信機、バッテリー、充電器、各種ケーブル付き):162,000円
オプション
バッテリー:16,200円
プロペラ(2枚1組):1,500円
ランディングパッド(離陸用マット):2,376円
DJIスマート送信機(Mavic2対応画面付きAndroid内蔵送信機):83,700円
ND(4,8,16)/PLフィルターセット:9,180円*非純正品代理店税込価格

 

フィッシュパスは川を囲んで、釣り人漁協地域社会を結び、豊かさと賑わいを提供します。

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