カワウ対策研修会レポート

2022/11/09

2022年10月4日(火)福井県内水面漁業協同組合連合会主催による、カワウの食害から魚を守る「カワウ対策研修会」が福井県産業情報センターにて開催されました。県内外から漁協関係者の方々が出席し、ドローンを使った対策やエアライフルによる駆除などを学びました。当初、新型コロナウィルス感染症対策のため参加者25名で予定しておりましたが、カワウ対策への関心が高く、参加希望者が2倍の50名となったため、広い会場に変更し研修会が行われました。

講演 「先端技術を活用したカワウ対策」

はじめに、水産研究・教育機構 水産技術研究所 主任研究員(博士)の坪井 潤一氏を講師に迎え、福井県でのカワウの生息、対策の現状や、福井県で今やるべきカワウ対策についてお話しいただきました。

長距離移動を得意とし、大きな群れで行動する特徴をもつカワウは、県をまたいだ移動も可能とします。県内のコロニーだけでなく、近県の大繁殖地からの集団飛来への対策も必要となります。

講師である坪井 潤一氏は、長年、イワナなどサケ科魚類の保全および持続的利用に関する研究を行ってきており、遊漁だけではなく河川工作物やカワウなど、人や鳥が魚へおよぼす影響を評価し、魚類資源を持続的に利用できるような対策の提言を行っておられます。
(出典:Let’sカワウ対策

講演では、最新ドローンを使った、カワウのねぐらにビニルテープを張って視覚・聴覚・物理的にカワウをコロニーへ追い払う対策や、繁殖期に卵を抱える巣へドライアイスを投下し繁殖を抑制する対策などを、実証実験のデータを交えて紹介いただきました。

講演「エアライフルによるカワウ駆除の現状と可能性」

次に、郡上漁業協同組合 代表理事組合長の白滝治郎氏と、中日スポーツフィッシングライター 鮎川なおみ氏を講師に迎え、エアライフルによるカワウ駆除の現状と可能性についてお話しいただきました。

長良川の魚を釣って糧を得る職漁師の技術を受け継ぐ釣り師でもある白滝治郎氏は、講演・講師やさまざまなメディアを通して、釣りの振興や後継者育成のための活動を行なわれています。

カワウ対策では、カワウの追い払いに加えて、個体数の減少という抜本的な対策も必要となります。

エアライフルでのカワウ駆除を行うには、狩猟免許とエアライフルの所持許可が必要です。エアライフルを所持するまでの流れや、カワウ駆除に有効なエアライフルの説明をしてくださいました。また、実際に駆除にあたるまでに入念な計画書や、許可証の取得、現場の草刈りなどが必要とのこと。カワウの食害ゼロを目指して日々頑張っているお二人でした。

九頭竜川護岸にてドローン追い払い

研修会終了後、会場から近くの九頭竜川護岸にて、坪井氏によるドローン追い払いの実演が行われました。

 

2022年10月13(木)の中日スポーツ新聞に掲載されました。

今回の講演を主催した福井県内水面魚連をふくむ全国の内水面漁協では、川資源や環境を保全するための取り組みを行なっています。
川と釣り人が育む豊かな風景を守るため、環境変化への対策や保全を通し、未来の川へつなぐ活動が行われています。

フィッシュパスでは、全国の漁協が取り扱う遊漁券のデジタル販売により、川と漁協と釣り人とをつなぐ仕組みを提供しています。

フィッシュパスは川を囲んで、釣り人漁協地域社会を結び、豊かさと賑わいを提供します。

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