フィッシュパス世界を釣る〜親子でメオン川〜

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Toggle「フィッシュパス世界を釣る」企画の第3弾です。イギリス在住のライター「あきばのあけ」さんから、イギリスのメオン川(ポーツマス近く)を紹介してもらいました。
メオン川
メオン川は、イギリス中南部、ポーツマスとサウザンプトンの間を流れる、いわゆる石灰質の川床を持つとても美しい川の一つです。石灰質の川はチョークストリームと呼ばれ、特にテスト川、イッチェン川などはフライフィシャーの間では特別な意味を持っているようです。
5月のメオン川
2018年5月の終わりにメオン川に行く機会に恵まれました 。
5月といえば、メイフライがハッチすることも相まって、五月のチョークストリームに行くというのがとても貴重な体験であるということすら当時は知らずにノコノコついて行きました。
その日は、少し雲が多かったのですが、雨が降ることもなく、穏やかな1日でした。気温は日本の5月に比べたら格段に肌寒いですが、晴れ間が広がるとじんわり暑さも感じ、途中から上着は脱いで、長袖のシャツ一枚でも快適な天候でした。
釣りの料金
このビートは、Fishing Breaks (https://fishingbreaks.co.uk)が管理する釣り場のひとつで、オンラインで予約をすることで利用できます。メオン川の一部区間を、貸切利用することができる、贅沢なビートです。4月から6月までの利用料金は£95(約1万4千円)、その後9月までは£75(約1万円)で、釣り竿は1本のみ(利用人数一人)許可されています。車止めから少し歩くと、緑の美しい庭のようなところにでます。
川岸に小さな小屋と椅子がありますが、ほかの設備は何もないので、お弁当とお茶など持参必須です。小屋の中にはノートがあり、釣果を最後に記録するようになっています。
釣り風景
川は流れも緩やかで、極端に深い場所はありませんが、川岸は両サイドともわりと草木が生い茂っているため岸からはキャスティングできないので、ウェーディングする必要があります。ここはすべてキャッチアンドリリースで、天然のブラウントラウトが釣れます。
私と娘は当時はまだウェーダーを持っていなかったので、川岸を散策したり、長靴で水位の低いところを歩いたりしました。
途中、娘は棒と紐で釣りの真似事をしていました。
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とても澄んだ水で、小さな白い花をつける水生ラナンキュラスといった水草はもとより、川底まで綺麗に見えます。娘は棒と紐で釣りの真似事をしていました。途中カモの親子もいました。
また、瑠璃色の美しいイトトンボ(damselfly)もたくさん飛んでいました。
ここでは、X-CaddisやParachute Adamsなど基本的にはほぼすべてドライフライが使用されるようです。
ブラントラウト
天然のブラントラウトは小さめですがとても力強いです。キャッチアンドリリースの際、魚に触る前には必ず川の水で手を濡らして、なるべくなら魚を水から釣りあげることなく針をすぐに抜いてリリースできるのがベストだと聞いています。そのため、キャッチアンドリリースの釣り場ではバーブなしの針、またはバーブがついていたら必ずつぶしたものを使用します。
この日の釣果は15匹くらいだったように記憶しています。丸一日、この美しい川を独占できるというのはとても贅沢な経験となりました。この近くにはメオンスプリングという、メオン川から水を引いている管理釣り場があり、そこでは養殖のニジマスなどが釣れますが、そこのレポートも後日お届けしたいと思います。
参照
Fishing Breaks :https://fishingbreaks.co.uk
Casting for Recovery UK&I:https://www.countryside-alliance.org/charity/casting-for-recovery-uk-ireland
ライター紹介
イギリス在住のペンネームあきばのあけさん。Casting for Recovery UK&Iというチャリティ主催のフライフィッシングコースに参加して以来フライフィッシングを始める。現在、イギリスではチョークストリームでの川釣りや、池でのニジマス釣りをする。
ライター募集
日本の川釣りだけでなく、世界の川釣りのライターさん募集しております。また、日本の美しい川の写真も募集しております。
興味のある方は、こちらまで→contact@fishpass.co.jp ご連絡ください。
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