キーツ岩田の長野県犀川~濃緑纏う清流で極彩色の鱒を追う~

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アングラー:キーツ 岩田
秋田県出身。小学校6年生の頃にルアーフィッシングと出会う。それ以降、主に淡水に潜むフィッシュ・イーターを求め日本を転々とする。2020年1月には、南米アマゾン川での釣りも経験。
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釣行レポート

「信州犀川のレインボーに会いたい」唐突にそう思いだしたのは、蛍光が夜の川辺を彩り始めた頃でした。
犀川は長野県を流れる千曲川の支流で、下流域の犀川殖産漁協管轄エリアでは、定期的にニジマスの放流が行われています。また、C&R区間では通年釣りが可能です。
思えば一昨年の秋以来犀川には訪れておらず、また、今まで初夏に竿を振ったことはありませんでした。ですので、一昨年の魚がどう成長しているか? 初夏の魚のコンディションはどうか?胸が高鳴りました。

初めて訪れる初夏の犀川は、冬季と変わらずエメラルドグリーンを思わせる良好な水質でした。広大な流れは、いかにも大型のトラウトが潜んでいるように思えます。

岸際にテトラポッドが積んであるのは、流心が当たっている証拠。底が深くなっているので良いポイントになります。

水深が急に深くなる駆け上がりも、魚が付くポイントです。また、犀川には大きな岩が点在しており、これによる流れの変化にも魚が付きます。
AM7:00。先ずは以前に小型のニジマスを釣ったことがあるポイントへ。
対岸沿いの流心めがけて、川を真横に横切る様にルアーを投げ、釣り糸をなるべく張らずに10秒ほどかけてルアーを底へ落とし込みます。
その後リールは巻かずに、流れに同調させつつルアーに動きを与えていると…自分の直下流にルアーが来たタイミングでゴン!という強烈なアタリ。しかしこれは掛からず。
ここで気を落とす必要はありません。相手はニジマス。掛け損ねてもまだチャンスはあります。
気を取り直し、先ほどと同様にルアーを流すと…全く同じタイミングでまたアタリ!今度は掛かった!3分程魚と対峙し、慎重に岸際に寄せて魚をネットに収めました。

ジャスト50cmのニジマスでした。ルアーはロンジンのミズキ50HSパールアユ。恐らくまだ回復途中の、放流直後よりも少し銀毛した様な個体。うっすらと側線沿いに走る朱線が鮮やかです。

口先が尖っており、顔つきも逞しいです。これぐらいのサイズを簡単に釣ることができるのが、犀川最大の魅力です。
次は、急な瀬から深場へと移行するポイント
白く泡立っている、瀬の終りと深場との境目にルアーを投げ込むと、着水直後にひったくるようなアタリ!そして華麗なジャンプ。
下流に走られまくり、並走する私。スリル満点で、まるでサクラマスとやり取りしている様でした。
5分かそれ以上のやり取りの後、ようやくネットに収まりました。

全ての鰭が完璧な状態の回復系ニジマス。サイズは53cm。銀毛化の方も著しく進行していました。やり取りの最中あまりにもギラギラ光るので、サクラマスじゃないかと本気で疑ってしまいました。

側面のピンク色は極めて控え目で、むしろ鰭のピンク色の方が濃い位でした。傷一つない鰭にしばし見とれていました。

この個体で一番驚いたのは、尾鰭の中心部が銀色に光っていたことです。
一般的には、一度海に下ったサクラマス、ギンザケ等には尾鰭にこのような銀色の部分が現れることが知られています。しかし、ニジマスでこれを確認したのは生まれて初めてでした。
このように、釣れる個体毎に個性があるのも、犀川のニジマスの特徴です。
今回はキャッチ数は少なかったものの、個性的な魚に出逢うことができ、非常に充実した釣行となりました。
今後も、サクラマス釣りの練習の意味も込めて、時間を見つけて犀川へ通いたいと思います。
遊漁券の購入
犀川殖産漁協の遊漁券の販売店は、以下のアドレスに記載されていますが、実際にはフィールド近辺のコンビニエンスストア等でも販売されているようです。
http://www.kiddy.co.jp/ayunip/nagano/saiS_new.html
*犀川殖産漁協HPより引用
今回は、セブンイレブン信州新町店にて遊漁券を購入させていただきました。
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